高齢者の食事介助の注意点

介護現場で高齢者向けに作られる食事は柔らかく、水分をしっかりと含んだものが多いです。高齢者のほとんどは顎の力や歯の力が衰えていて、しっかりと噛むことが難しくなっています。飲み込む力も徐々に少なくなってくるので、柔らかなものを好む傾向にあります。硬い食べ物だときちんと噛むことができずに、飲み込みにくくなってしまいます。誤嚥性肺炎の原因にもなるので、介護現場ではなるべく柔らかい食が中心となるのです。 また、高齢者は唾液の分泌量が少ないと言われ、乾燥したものは食べにくいです。水分を多く含んだ食材や調理方法を選び、スムーズに食べられる工夫がされています。

食事をするときには様々なトラブルを防ぐため、いくつかの注意点を守る必要があります。椅子に座って食事ができるのなら深く腰を掛けてもらい、正しい姿勢で食事をしてもらうようにしましょう。やや前傾姿勢になるようにして、椅子から転げ落ちない姿勢をキープすることが大切です。正しい姿勢で食べることができれば誤嚥を防ぐことができ、たくさんの量も食べられるようになります。寝たきりなどの理由でベッドで食事をする場合は、リクライニングの角度を45度から70度程度に調整して、安定した姿勢で食事ができるようにします。首元に隙間ができて食べにくいときにはクッションなどを挟んで、首を安定させることも重要です。

自ら進んで食事を楽しめない高齢者には優しく声を掛けて、その場が楽しい雰囲気になるようにします。献立を伝えてみたり、味の説明をしてみたりして食事が楽しいことをアピールします。食べないことを怒ったりせずに、食べられたときは褒めるようにしましょう。